般貨物自動車運送事業に参入するために、以前は一般貨物自動車運送事業免許という免許が必要でした。しかし平成2年に施行された貨物自動車運送事業法によって許可制へと移行することになりました。そのことでどのような変化があったのかを見て行きましょう。

参入が容易になった許可制

許可制への移行で多くのことが変わりましたが、その中でも免許時代に参入の大きな障害であった二つの事柄の廃止についてご説明します。

有蓋車庫設置義務の廃止

有蓋車庫というのはその名の通り屋根のある車庫のことです。これは自分の会社で整備をすることを前提に義務化されていたわけですが、車両整備が必要ということは単に屋根を付ければいい、ということではなく、建築基準法をクリアする必要がありました。つまりこの有蓋車庫設置には莫大な費用が必要になり参入への大きな障害になっていたのですが、この義務が許可制においては廃止されました。

周囲の運送業者からの許可の廃止

以前の日本では色々な業種で行われていたこのような参入規制ですが、この規制によってコネなしでは事実上新規参入はできませんでした。同事業者からの推薦などが必要だったためです。もちろんライバル会社の参入を喜ぶ企業などないので、実際はほぼ新規免許は取得不可能で、そのため免許自体が売買されるということまで起きていました。しかし現在はこの許可は不要になっています。

もちろん許可制になって増えた条件もあります。常勤役員に法令試験合格者が必要、2ヶ月分の運転資金の証明等ですが、しかし以前に比べ参入が容易になったことは間違いありません。